彼岸会について
仏法は常に極端に走ってはだめで、中道であることを教えている。中道とはものにたとえれぼ、三十センチの物差しのちょうど真ん中、十五センチのところを意味するのではなく、両端を超えないということである。極端な場合、二十九・九センチであっても、 一・一センチであっても、いわゆる〇や三十センチにならない、行ききらないということである。そのような意味から春と秋の彼岸は昼夜が平均し、気候も暑からず寒からずの、まさに中道の季節である。
そして彼の岸に至るという字を書くように、迷いの心の世界から悟りの世界ヘ至る教へを彼岸という。言葉をかえていえぱ、理想の達成ということである.釈尊は、人間が幸せになるためには、六つの教えを実践することを示された。その一つは布施である。これはものでも心でもよい、人に喜びを与えることをいう。二つ目に持戒である.これは規律節制を主とした生活をすることを意味している.いわゆる耐える心、自分を厳しく律する心である。三つ目に精進である。これは自分の目標に向かって、たゆまず努力することをいう。四つ目に禅定である。これは常に平常な心をもち続けることことを意味する。五つ目に忍辱である。心をみだりに動かさず、耐え忍ぶことである。最後の六つ目は智慧である。.人生の真実を見極め、迷いから去って無常の境地に入ることをいう。
彼岸会は中日をはさんで、七日または三日間行われ、先祖への感謝報恩のお寺参り、墓参りが行われるとか、諸々の仏教行事が全国的に行われいる。おはぎや彼岸団子など仏壇にお供えするのもそれである。